バーコードは線の太さや間隔で情報を表す一次元のコード、QRコードは縦横の模様で情報を表す二次元のコードです。
決済では、どちらも支払いに必要な情報を読み取るために使います。
レジでの使い方は、コードの形に加えて「自分の画面をお店に見せるか、お店のコードを自分が読むか」で変わります。
スマホで払おうとしたとき、あるお店では画面を見せ、別のお店ではカメラを向けるよう案内されます。
これは、対応するサービスとお店が、どちらの読み取り方を使うかによる違いです。
同じアプリにも、両方の支払い方が用意されていることがあります。
この記事では、店頭でのコード決済を中心に、コードの形、読む側、代金の支払い方を順に説明します。
500円の買い物を例にすると、レジで自分が何をするのか、どの段階で支払いが終わるのかが分かります。
バーコードとQRコードは、情報を表す形が違う
商品に貼られた値札などでよく見かける、細い線と太い線が横に並んだ模様がバーコードです。
ここでいうバーコードは、線の太さや線の間隔を一方向に読み取る、一次元のコードを指します。
QRコードは、小さな四角い模様を縦横に配置して情報を表すコードです。
縦と横の二方向を使うため、二次元コードと呼ばれます。
二次元コードには複数の種類があり、QRコードはその一つです。
どちらも、人が模様そのものを読んで支払うためのものではありません。
読み取り機やカメラが模様を情報に戻し、アプリやお店のシステムがその情報を使います。
レジで見えている線や四角は、機械が読み取れる形にした情報です。
| 比べること | バーコード | QRコード |
|---|---|---|
| 見た目 | 線が並ぶ | 縦横に四角い模様が並ぶ |
| 情報を表す方向 | 主に一方向 | 縦と横の二方向 |
| 決済での使い方 | 対応するアプリやお店の設備で読み取り、支払いを処理する | |
QRコードは多くの情報を表せるため、決済以外にも、Webページの案内などに使われます。
一方、スマホの支払い画面には、バーコードとQRコードが一緒に表示される場合があります。
お店は、設備が対応しているコードを読み取ります。
同じQRコードの形でも、中に入っている情報や、利用するサービスは違います。
レストランのメニューを開くコード、決済用のコード、ポイント会員証などは、使う目的が別です。
支払いでは、お店の支払い用の案内と、決済アプリの機能を確認します。
レジでの違いは「誰がコードを読むか」
コード決済の読み取り方は、大きく二つあります。
一つは、利用者がスマホに支払いコードを出し、お店が読み取る方法です。
もう一つは、お店が示したコードを、利用者が決済アプリで読み取る方法です。
前者では、利用者のスマホがコードを表示する側になります。
店員が読み取り機を向けたり、利用者がレジの読み取り部分に画面を向けたりします。
金額は通常、お店側の会計情報をもとに処理されます。
後者では、利用者のスマホがコードを読む側になります。
レジ付近の台紙などにあるコードへ、決済アプリのカメラを向けます。
金額を自分で入力する方式なら、会計金額を入力し、表示された内容を確かめて支払います。
| 確認すること | 自分のコードを見せる | お店のコードを読む |
|---|---|---|
| コードを表示する側 | 利用者のスマホ | お店の台紙や端末 |
| 読み取る側 | お店の機器 | 利用者の決済アプリ |
| 金額の確認 | お店の会計と決済の記録を確認 | 入力済み・自分で入力した金額を確定前に確認 |
コードの形と、読み取る側は別の区分です。
au PAYの公式案内にも、利用者がバーコード・QRコードを表示する方法と、お店のコードを読む方法が説明されています。
QRコードが利用者の画面に表示されていれば、それをお店が読む場合もあります。
レジでは「画面を見せる支払いか、自分が読み取る支払いか」を確認すると、次の操作が分かります。
使いたいサービス名を伝え、お店の案内に合わせて、アプリの表示機能か読み取り機能を使います。

500円の買い物で、自分のコードを見せる場合
会計が500円になり、お店から支払い画面を見せるよう案内されたとします。
対応する決済アプリで、店頭支払い用のコードを表示します。
お店にその画面を読み取ってもらうと、決済の処理が進みます。
このとき、スマホの画面が果たしている役割は、支払いに必要な情報をお店へ渡すことです。
商品を数えたり、商品の値段を決めたりしているわけではありません。
500円という会計金額は、お店のレジや決済端末で扱われます。
支払い画面に線と四角の両方が出ていても、利用者がどちらかを選んで消す必要は通常ありません。
お店の機器が対応するコードを読み取れるよう、画面を向けます。
使うアプリの案内に合わせ、支払いのために現在表示されているコードを使います。
決済用コードには、有効時間が設けられているサービスがあります。
たとえばau PAYの案内では、支払いコードの有効期限が5分間とされています。
こうした時間はサービスごとの仕様なので、レジで使うときにアプリから表示する方法が基本になります。
読み取り後は、お店で会計が完了したか、アプリの取引に500円が記録されたかを確認します。
通常のオンライン支払いでは完了画面や履歴を見られるサービスがありますが、表示の名前や反映の時期はサービスによって違います。
セルフレジでも、この読み取り方を使う場合があります。
店員へ見せる代わりに、案内された読み取り部分へスマホの画面を向けます。
店員がいるかどうかより、利用者側がコードを表示している点に注目すると、同じ方式だと分かります。
お店のコードを自分が読む場合は、金額の確定へ進む
今度は、レジに置かれた支払い用コードを自分で読む場面です。
対応する決済アプリの読み取り機能を使い、コードへカメラを向けます。
金額を入力する画面が出たら、500円を入力して次の確認へ進みます。
この方式では、コードを読み取ったことで支払先が分かり、その後に金額を指定する場合があります。
読み取った直後は、支払い先や入力欄が表示された段階です。
金額や支払先を確認し、アプリの確定操作を行うことで、決済を進めます。
たとえば「500」と入力したつもりで「5,000」になっていたら、確認画面で修正します。
これは説明用の例です。
お店の名前と会計金額が合っているかを、支払い前に確認できることが、金額入力型の特徴です。
毎回同じコードを店頭に置き、利用者が金額を入力する方法に加え、取引ごとの金額を設定してお店がコードを表示する方法もあります。
後者では金額が自動で入る場合があります。
入力欄があるか、金額がすでに表示されているかを見て、現在の会計と照合します。
PayPayやau PAYの店頭案内では、金額を利用者が入力する場合の流れが示されています。
具体的なボタン名は、使うアプリと現在の画面で確認します。
理解するポイントは、読み取り、金額の確認、支払いの確定が、それぞれ別の段階だということです。
自分で金額を入力する支払いでは、支払先と金額を確かめてから確定します。
読み取り音やカメラの反応だけで終わりにせず、お店で支払いが完了したことまで確認します。
コードは読み取り方法。代金の出どころは設定で決まる
コード決済で残高から払う場合は、あらかじめ入金した残高などを使います。
クレジットなどの後払いを選ぶ場合は、利用代金が後日の請求になります。
どの方法を使えるかは、サービスと契約、利用先の対応によって変わります。
たとえば残高が2,000円あり、その残高だけで500円を払う例なら、支払い後の残高は1,500円です。
一方、後払いの方法で払う場合は、その500円を含む利用分が、決められた支払いの対象になります。
いずれもコードを使っていても、お金が動く時期は違います。
残高への入金は「チャージ」と呼ばれます。
チャージは、支払いに使える残高を用意する段階です。
お店で500円を払うことは、その残高を使って買い物の代金を支払う段階になります。
アプリの履歴を見るときも、入金の記録と買い物の記録を区別します。
PayPayには残高やPayPayクレジットなどの支払い方法があり、対応する設定では支払いの優先順位も扱われます。
利用できる方法を一覧で暗記するより、自分のアプリで選ばれている方法と、実際の取引の記録を確認すると、お金の流れを追えます。
支払い画面に残高が表示されていても、買い物で利用した方法は取引の履歴でも確認します。
複数の支払い方法やポイントの設定を使う場合は、どの残高や請求に反映されたかが、記録を読む手がかりになります。
カメラでコードを読むことと、決済アプリで払うこと
スマホの一般的なカメラでQRコードを読むと、Webページへの案内が出る場合があります。
これは、コードに入ったアドレスなどを読み取り、対応するページを開く使い方です。
店頭の決済では、対応する決済サービスの案内に従って、支払いを処理します。
決済アプリの読み取り機能には、支払先の確認や金額入力など、支払いのための画面につなぐ役割があります。
お店から特定のアプリで読むよう案内された場合は、そのアプリの機能を使います。
コードを読めることと、そのサービスで支払いを扱えることは、機能として異なります。
同じお店に複数のサービスのマークが並んでいるときは、自分が使うサービスに対応する案内を確認します。
一つのコードで複数のサービスに対応する設備もありますが、利用できるサービスはお店の案内で判断します。
また、商品に付いたバーコードは、商品の種類などをレジで確認するために使われます。
利用者の支払い画面に出るコードとは、読み取った情報の用途が違います。
商品を読み取って金額を出したあと、決済用コードを読み取って支払いへ進む、という別の処理です。
通信が弱いときは、サービスの支払い条件を見る
決済アプリは、支払い情報や取引の状態をサービスとやり取りします。
通常の支払いが難しい通信状態では、アプリとお店が対応する方法を確認します。
一部のサービスには、所定の条件で使えるオフライン支払いがあります。
PayPayのオフライン支払いモードは、利用者のバーコードをお店が読み取り、お店の決済端末がオンラインであることなどが条件です。
利用者がお店のQRコードを読む方法へ、同じ条件を当てはめることはできません。
回数、金額、利用できる方法にも条件があります。
このモードでは、支払い後に通常の完了画面や音が出ず、履歴が次のオンライン時に反映されると案内されています。
そのため、お店のレシートや店員への確認で、完了状態を確かめます。
完了を確認できないときは、その取引の状態をお店と確認してから判断します。
こうした例は、コードの模様を読み取ることと、サービスで取引を処理することが別だと分かる場面です。
バーコードだから通信不要、QRコードだから通信必要、という形だけの区分ではなく、使うサービスの方式と条件を確認します。
まとめ
バーコードとQRコードは、情報を表す形が違います。
店頭では、自分のコードをお店に読んでもらう方法と、お店のコードを自分が読む方法があり、コードの形だけで読む側は決まりません。
支払いでは、使うサービス、コードを読む側、金額、選ばれた支払い方法を確認します。
読み取りから確定、完了の記録へ順に見ると、レジの操作と代金の流れがつながります。
参考資料
情報確認日:2026年10月14日。
本文は店頭支払いを中心にした説明です。
画面名、利用条件、対応する支払い方法は、各サービスの現在の案内で確認してください。
- デンソーウェーブ:2次元コードとは:一次元と二次元の情報の持ち方。
- デンソーウェーブ:QRコードとは?:QRコードの特徴と用途。
- デンソーウェーブ:QRコードを生成する:コードの鮮明さや表示に必要な条件。
- PayPay:店頭で支払いをする:利用者提示と店舗のコード読み取り。
- au PAY:お店での支払方法:コード表示・読み取り、金額の確認、有効時間。
- PayPay:支払い方法について:支払い方法と優先順位。
- PayPay:オフライン支払いモードでの決済について:対応方式、完了状態の確認と反映。